これでもフォアグラを食べる?〜フォアグラの生産方法
イギリスではフォアグラは提供禁止になっています。
日本ではいまだにフォアグラとフカヒレをありがたがっているのはいかがなものでしょうか。
フレンチレストランに予約する際には常に「フォアグラは倫理上いただきません」と伝えています。
https://www.hopeforanimals.org/foiegras/219/ より
雌雄鑑別
卵から孵った瞬間、レールに乗せられ、オスはフォアグラ用のレーンに、メスは生きたままミンチにされたり、袋詰めにされ窒息させられ、廃棄される。メスの肝臓は静脈から遠く、適していないとされる。
成長期
3ヶ月間(81日以上)、屋外で飼育される。強制給餌による過酷な肝臓肥大に耐えられるよう、体力をつけさせる。
監禁
鳥たちは自分の体がぎりぎり入る檻に拘束される。この場合は、羽づくろいや、そもそも羽を伸ばすことも、きちんと立ち上がることも、向きを変えることも、何もできない。できるのは、首を伸ばすことだけである。 最大の生産国であるフランスでは、87%以上がこの方法である。 よりましな環境の場合では、暗い囲いに20羽ほどづつ入れられる。
強制給餌
強制給餌(ガバージュ)期間は最低でも12日以上で、長いほうがよいとされる。3週間から4週間行われる施設が多い。餌は蒸したとうもろこしと油性混合物。 ガチョウの場合は1日3回、鴨の場合は1日2回強制給餌が行われる。毎日与える混合物の量は増加される。
強制給餌の方法
- 手で鳥の頭とくちばしを掴み、口をあけさせる
- 50cmの長さの鉄パイプを、鳥の口に突き刺す
- 彼らの体の1/4~1/3もの量のとうもろこしの粉と油の混合物を、鉄パイプを通して、胃に押し込む
- 鉄パイプを引く抜く
- 胃は痙攣するが、吐き出せない状態で嗚咽を繰り返す
- この工程が、一日2~3回、3~4週間、続けられる
鳥の状態
この残忍な処理は鳥の健康を破壊する。 3~4週間で、彼らの肝臓は標準サイズの10倍に膨れあがる。 肝臓が他の器官を圧迫し、気嚢と肺を圧迫し呼吸困難を起こし、息をすることが難しくなる。 また、脚に不自然な角度に足を 外側に共生的に動かされ、歩くことも出来なくなる。 フォアグラ畜産場のアヒルが、彼らの不自由な片足がもはや自分自身すら支えることができない。 翼を使って自己顕示するかのように、立って喘ぎ、もがき苦闘している姿が観測された。 動こうともがくことで、彼らの飛節(脚)と竜骨(胸部)の感染しそうに傷が開いた床ずれを、いっそう膿み、ただれさせる。 通常の羽づくろいはもとより、水を飲む行為すらできなくなる。 肝臓機能は著しく低下。医学的には、肝リピドーシスや肝臓脂肪変性と呼ばれる機能不全の状態にある。 ※肝臓は血液から毒素を一掃するための器官であるため、肝臓が機能しなくなると、体中に異常が起きる。
死亡率
死亡率は、フォアグラ用以外のアヒル畜産場の20倍にも上る。 死因は、 「パイプが首の内側を傷つける」 「慢性の肝臓病」 「強制給餌による窒息」 などだ。 検死では、肥大した肝臓、引き裂かれた器官、食道炎、肺炎、喉と食道に残った未消化のコーン、口内のバクテリアと菌の増殖、趾瘤症でただれた足で苦しんでいたことが露見した。 さらに、鳥を首を折って殺す飼育業者がしばしば撮影されている。
ぬれた首
この強制給餌を通し、彼らの乱れた羽は、巻きあがって、汚物と油で覆われ、彼らの多くは、フォアグラ業者が「ぬれた首」と呼ぶ状態になり、彼らの羽毛が汚物でおおわれる。
屠殺
そして、最後は、と殺上に移送され、喉を切り裂いて失血死で殺害。 「フォアグラ」となった病的な肝臓を取り出す。 写真:L214 / Animal Equality